顔を見せないアイドル/欅坂46「不協和音」

欺きたいなら僕を抹殺してから行けーー

ちょっと前になりますが、欅坂46が5thシングル「不協和音」をリリースしました。

個人的に坂道シリーズ(乃木坂46と欅坂46)は気になる存在なので、今回は「不協和音」をきっかけに思うことを数点つらつら書いてみます。

メジャーアイドルが攻めた歌を歌うこと

いわゆる「地下アイドル」がこういった曲調の歌を出すことって珍しくない気がします。

でも欅坂はメジャーアイドルです(どこからが地下か、どこからがメジャーかというのは置いといて)。そういった彼女たちがこういった曲を歌うのはすごく面白いですよね。そういう意味で、欅坂はメジャーでありながら、どこか「メジャー」という概念をぶち壊すアイドルだと思います。

歌詞の他に、今回の不協和音で顕著なのは、「彼女たちの顔の不在」です。MVだと顔まだ映りますけど、やっぱりシルエットのシーンって特徴的ですよね。つまり顔がわからないシーンが多いのです。メジャーアイドルですよ？ましてやスタジオライブとかだと本当に誰が誰だかわからない。

乃木坂46との違い：ダンスについて

今回同時期に発売された乃木坂46の「インフルエンサー」もすごく注目されました。それは「乃木坂史上、最も速いダンス」だったからです。



たしかに手さばきはすごく難しそうです...

今回、乃木坂・欅坂両方が「踊るシングル」を同時期に出したことで違いが顕著に出ました。
乃木坂は「踊る」けど「映る」のです。カメラも顔をとらえやすい。
それに対して欅坂は「踊る」から「映らない」のです。曲の始まりもみんな床に寝そべった状態から始まりますし、間奏のダンスに至っては上下移動が激しすぎて全く映りません。

その潔さがよいのです。

全員の強さ

今回のシングルをもってほぼすべてのメンバーがフロント(1列目)に立ちました(まだ立っていないメンバーもいるのでなんともいえないのですが...)
まだ平手友梨奈一強状態感はあるのであれなんですが、でも「強いメンバーがたくさんいる」っていいことだと思うんです。乃木坂も最初は生駒里奈のイメージでしたが、白石麻衣、堀未央奈、西野七瀬、生田絵梨花、齋藤飛鳥とセンターが代わる代わる交代していったことで、いろいろな顔を見ることができるようになりました。純粋に楽しいですよね。

一貫性はありつつも、いろいろな面を見せ続けることができるグループはやっぱり見てて飽きないなと思います。



というわけで、不協和音を見て思ったこと(最後乃木坂の話で終わりましたが)をつらつらと書かせていただきました。今後の欅坂にも期待！