2018-01-01から1年間の記事一覧

文化人類学徒が選ぶ、2018年面白かった本まとめ12選

あれよあれよという間に2018年も終わるが、みなさまいかがお過ごしだろうか。私は昨日からお休みに入り、1月7日までお休みなので企業で働きだしてから最長のお休みを堪能することになる。いいものだ。 というわけでまとまった時間もできたことだし、2018年に…

【感想】松村圭一郎『うしろめたさの人類学』

モデルさんが政治的発言をしたら叩かれ、若者が政治的発言をしたら意識が高いと囃され…。政治的への興味が希薄な私からすればいずれの発言も「しっかり考えられててスゴイナァ」てなもんなのだが、なんでこのような発言ひとつがこれほどまで私たちの関心を煽…

文化人類学についての基礎知識

文化人類学って聞いたことがあるだろうか。何を隠そう私が大学院で2年間学んできた分野である。あまり真面目な学生ではなかったが、文化人類学の考え方には惹かれるものがあった(だから学部生の時心理学徒だったのに鞍替えしたのだ!)。 とはいえ1年ほど文…

「働き方改革」ざっくりまとめ

私の職場の事業はいわゆる「働き方改革」に関するものである。 私自身はそういった人事系のマターとは関係が無い部署にいたのだが、どうやら来年度からそうも言ってられない状況になることが確定したので、少しずつ勉強中である。 というわけで、ざっくりと…

ものを覚える・忘れるとはなんなのか:『殺人者の記憶法』を読んで

最近、「覚える」ということをよくする。新入社員という立場上、会社のシステムや自社製品は覚えなければならない。しかし興味が無いことは忘れる。忘れちゃいけないんだが忘れる。大学受験のときにあんなに詰め込んだ知識も今ではほぼ忘れている。因数分解…

『万引き家族』を観て、雑感

僕は別に家族と仲が良いわけではない、と思っている。人並みに反抗もしてきたと思ってる。でも「母の日にこんなこと母にしてあげた」系のツイートを見ると、特に何もしてない自分を鑑みてちょっと罪悪感に苛まれたりもする。 さて、僕と一緒の世帯に住むもろ…

自分の強み、ください

大学院を修了して、企業の世界に入って1か月(ちょい)が経った。ちょこちょこ営業してる先輩方に同行させてもらったり、ビジネスマナーの講師に私のビジネスマナーをけちょんけちょんにされたり、そこそこ楽しい社会人生活を送っている。

「批判」を見るのが最近辛いっていう話

大学院を修了し、社会人(っていう言葉好きではないのだけど)になりました。今日はお休みだったので、パスポートを申請しに行きました。そのために戸籍抄本を取りに役所に行ったんですが、役所のお仕事って大変そう。だって怒ってる人が多いから。最近、人の…

「人それぞれ」論

大学院生活も終わりが近づいている。修士論文は提出し終えたし、本日口頭試問も終えた。非常にすがすがしい気持ちである(英語の課題とゼミ発表が残ってはいるが)。今期とった数少ない英語の授業で教科書を見て話し合う機会があるのだが、そこで感じたことに…