好きなものを信じること(常見藤代『イスラム流幸せな生き方』)
おうち時間、皆様はどのように過ごしているんだろうか。私もおうち時間が増えたことによってひとつ小さな変化があった。それは「お酒を缶で買う頻度が減った」ということである。レモンサワーを缶で買っていたのが、レモンサワーの素と氷と炭酸水を買うようになった、というだけなのだが。でもやはり安くておいしい。
通勤をしていた時は酒を作るのも面倒だったのだが、少し余力ができてきたのだろうか。いいことだ。
続きを読むコロナに想像力が殺されないように(松村圭一郎『はみだしの人類学』)
皆様、どうお過ごしだろうか。
2020/4/19現在、政府から発された緊急事態宣言は日本全国に及び、「不要不急の外出」という単語が急に取沙汰されるようになった。
私の職場も急速に在宅勤務を取り入れたおかげで、徐々に出社することも少なくなり、今や外出する機会はごはんを買うときくらいになってしまった。もともとインドアな人間だと自負していたけど、「外に出るな!」という状況になると出たくなる。天気も良いし。
コロナ以前と私の生活が大きく変わったのが、旅行ができなくなったことだ。去年は暇さえあれば、国内海外問わずいろいろなところに足を運んだものだが、当然今年度になってからは一度も行っていないし、この騒動が終息するメドが立ってない以上、予定を立てることもできない。これが非常に苦しい。
私にとって旅行は苦しい「今ここ」から抜け出す方法だし、旅先で少なからず気持ちをリフレッシュし、自分自身を少しだけリニューアルできる手段だった。それを封じられた今、なんとなく自分の中の何かが淀んでいっていくのを感じる。
国同士が国境を物理的に封鎖し、交流が絶たれつつある。日本国内でも電車で咳をする人がいたらそれをにらみつける人がいる。なんでこんな世界になってしまったんだろう。
そんなことを思っていた時に思い出したのが、大学院入学にあたり専攻を心理学から文化人類学に変えた大学4年当時のことだった。「異文化理解」についてどんな学問よりも真摯に向かい合っているその姿は、当時の私になぜだか響くものだった。
決して優秀な学生ではなかったが、その時の気持ちを最近思い出したので1冊本を読んでみた。『はみだしの人類学』という本である。
続きを読む好きなことを仕事にした方が良いのか問題
前回のブログから130日も間が空いてしまった。続けるのって難しいよな~。
会社も2年目になり、後輩もできてしまった。かくいう私は2年目ながら部署移動になり、まったく新しい業務に携わっている。しんどいことも多いが、無事生きております、てな感じである。
さらに昨日、ダンスの発表会が終わった。ブログ執筆も続けられない私だが、ダンスは唯一と言っていいほど長く続いている趣味である。大学時代から始めたので、およそ9年続けている。別に上手くはないが、人生で一番楽しい時間のひとつである。
就活をしていたときによく「じゃあダンスで生きていこうって思わないの?」とよく言われた。そこまで上手くないっていうのもあったが、当時の私(現在もだが)はダンス一本で生きていこうなど毛頭思わなかった。
なんだかな~って思っていたが、最近何となく思い当たることがある。要するに私にとってダンスは「すがるもの」なのだ。
ダンスを本業にした場合、生活はダンス一色となる。それはある意味楽しいことだが、ある意味辛いことでもある。それはいやがおうにもダンスと向き合い続けなければいけないということである。いやになってしまうこともあるだろう。
ではそんなときダンスを本業にした私は何にすがるのだろう。それはまだ見つかっていない。
最近、仕事が辛い時、あらためて何かにすがるということのありがたさを感じる。どんなに今日が辛くても、明日これがあるから頑張れるというもの。杖で立つおじいちゃんの杖を蹴り飛ばしたらおじいちゃんは転んでしまうだろう。私にとっての杖はダンスなのだ。
ばあーっと書いてしまったが、踊ることは非常に楽しいし、やめるつもりはない。私が辛い時すがる対象だからである。ほかに特に好きなものもないし、ダンスは私にとってすがる対象からシフトチェンジできずにいるのである。
あー旅行に行きたい。