自分の強み、ください

大学院を修了して、企業の世界に入って1か月(ちょい)が経った。ちょこちょこ営業してる先輩方に同行させてもらったり、ビジネスマナーの講師に私のビジネスマナーをけちょんけちょんにされたり、そこそこ楽しい社会人生活を送っている。

 

にしても、本当に褒められることが最近少ない。まあ研修中の身であり、私ひとりでは何もできないので当然っちゃ当然なのだが。私は結構ネガティブだと自負してるので、そんな状況下だと自分のダメなところばかりバンバン指摘されてきつい。

 

というわけで買ってみたのがこちらの本。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
 

 才能、見つけたい。30分くらいの質問で、自分の資質みたいなものをパっと出してくれるそう。藁にもすがる思いで購入してみたのだが、その結果が結構的を射ているように感じたのでご紹介する。

 

ストレングス・ファインダー

この本が生み出された背景としては、「世の名あまりにも自分たちの短所に目を向けすぎじゃない?」というのがある。実際短所に注目する悪影響ってあるらしく、たとえば職場において上司が部下の長所に目を向けている場合、従業員が周囲に悪影響を与える可能性は何と1%らしい(短所に目を向ける場合は22%)。

 

で、この本がはじき出してくれるのは僕たちの「強み」それ自体ではなく、「才能」(自分の考え方のクセとか志向性みたいなものかな?)である。「強み」は自らの「才能」を起点にして知識やスキルを身に着けていくことで付与されるものだそうだ。要するに知識とかスキルとか身に着けるにも、自分に適した方法とそうじゃないものがあるということだ。この本を通して僕たちの「才能」を見つけるのが目的である。

 

というわけで僕の5つの才能(30分の質問の後に、勢力が強い才能TOP5が表示される)はこちら。

 

  • 内省

  自分の頭の中で考えるのが好き

  • 回復志向

  問題を解決するのが大好き

  • 収集心

  より多くの知識を求める知りたがり屋

  • 原点思考

  過去や原型について考えるのが好き

  • 慎重さ

  決定や選択を行うときに最新の注意を払いがち

 

自分の才能にもとづいて「質問力の無さ」問題を考えてみた

 

かなり内向きな結果である。それはもう。でもまあそうだなーというところもある。

 

ところで以前から僕には「質問力」が無いと感じていた。特に「ある程度まとまった話を聞いて、即座に質問する能力」である。ずっとどうしたらいいのかわからないまま放置していたのだが、この診断結果にもとづいて考えると、質問力の無さに関する原因についてはある程度納得できる結論に落ち着いた。

 

1.「内省」面での問題

僕は話を聞いて、それを理解するのに時間がかかる。ノートとかに書いて整理したり体系化したりしないとわかりきらない。つまり話を聞いた直後の質問っていう時点で自分には不利なのではないか?

 

2.「回復志向」面での問題

そういえば僕もがんがん質問事項が湧き上がってくるシチュエーションがある。それは僕自身が主体的に何かに取り組んでいるときである(話を聞くことの主体性みたいな問題は棚に上げる)。自分がアルバイトや修論などで主体的に取り組まざるを得ない場合、問題にぶつかったら僕は僕なりに考えて、それを誰かに質問できていた。つまり話を聞いただけで質問を作成する能力が乏しいのではないか?

 

3.「慎重さ」面での問題

質問をして「そんなことも知らないのか」「検討違いの質問をするな」と思われるのは怖い。いくら「どんなことでも聞いてください」と言われていても怖い。そういった面も間違いなく影響しているのだろう

 

......みたいな感じである。強みを見つけようっつってんのに自分の欠点につなげちゃうところはナンセンスだが、自分のことを考えるきっかけになるのは面白い。せっかくなので書籍ももうちょい読み込みたいものである。